宝塚南口の駅近く。閑静な住宅街の中に、天然酵母のパンやさんnonon. があります。
宝塚南口に向かって歩いていたある日。幹線道路を避けて静かな道を行こうと住宅街の中を歩いていると、白壁とウッドフェンスの塀に、アイアンとウッドのアンティーク調の門扉を設えた、なんとも雰囲気のある表構えのお家の前に差掛りました。と、その門扉の横に、小さな黒板を発見。「nonon. OPEN.FRI.SAT. 10:30~」 かわいい食パンのイラスト付のこの黒板(看板)に、「これはパン屋さんだな。」と、いつかきっと来ようと手帳にメモを書きつけました。
11月のある金曜日、10:30
nonon.前に来てみると、すでに塀に沿って人の列ができていました。最後尾にならび、徐々に前へ前へと進みます。スタッフの方の手際の良さで、さほど待つことなく順番が来ました。

いざ注文をしようとショーケースの前に立つと、目の前にはたくさんのおいしそうなパンが並び、カウンターのすぐ奥に見えるオーブンからか、甘く香ばしいパンの香りが濃厚に漂ってきます。お店の間口の両脇には木々の葉が茂り、青々とした自然に囲まれているようで…と、まるで絵本に出てくる”森のパン屋さん”の中に飛び込んだような夢のような空間に、後のお客さんのことも忘れていつまでもそこに佇んでいたいような、この雰囲気にずっと浸っていたいような気分なりました。いやしかし、雰囲気に浸っているだけでは。早くパンを食べてみたい。
どれにしようか迷いに迷い、ジャガイモとローズマリーのフォカッチャ、栗のクロッカン、パンオショコラ、シナモンロール、クリームパンを購入。この素敵なお店を後にしました。

nonon.さんのパンはどれもとてもやさしい味で、塩加減、甘さ、バターの加減も多すぎず少なすぎず、程よくちょうどいい印象でした。
一般的にバターやお砂糖がたっぷり入りそうなクロッカンも、パンのふんわりとした食感と栗本来の味が勝って、おやつではなく食事としていただけそうな仕上がり。フォカッチャは温めなおすと本当にふんわりとして、食べるともちもちとした食感。最高においしいフォカッチャでした。

nonon.さんでは、フランス産のゲランド塩や、北海道産のバターを使用、フルーツやお米、麹から起こした自家培養の天然酵母でパンを焼いているそう。天然酵母と言われなければ気がつかないような優しい風味は、かえって、お店に並んでいたあのたくさんの種類のパン、全てを試してみたいと思う魅力になっているような気がします。今度はクロワッサンやサンドイッチ、バターパンなど、nonon.さんで人気というパンもぜひ試してみたいと思います。

