紅葉にはまだ早い頃、宝塚の中山寺奥の院に散策に行きました。

奥の院へはたくさんのルートがあるけれど、まずは一般的な、中山寺から奥の院へ上がるルートを行くことにしました。

奥の院へ上る道々、大小の分岐がたくさんあるので、その都度行く先を手元の地図で確認。それでも、「あれ」と迷い立ち止まっていると、「はじめてですか?」と声をかけてくださる優しい方が。奥の院への道をたずねると、「この辺の道は全て奥の院の参道で、どこを通っても奥の院に着くよ。」と教えてくださいました。
とても慣れた足取りのその親切なハイカーさんの案内で、途中の休憩所にも立ち寄りました。と、そこからは、宝塚のまち並み、大阪平野のビル街や生駒山までが眺望できました。すっきりと晴れていたらあべのハルカスまで確認することができるそう。

景色を眺め、水分も取り、再び奥の院へ向けて出発。


夫婦岩を通ってそこから先は、リズムよく登っていると少し息切れするくらいの階段が続きました。途中、道のすぐ横が崖のようになっていて、道の際に設けられている、細いペグをロープでつないだだけの、いかにも頼りなさそうな柵が、「ここでもし足を滑らせたらどうしよう。」という不安を誘うところもありながら。ほどなく、舗装された道が見えるとそこはもう、奥の院の境内でした。

平成の改築新築工事できれいになったというこの中山寺奥の院。鮮やかな本堂に参拝していると、先ほどのハイカーさんがまた「やあ」と声をかけてくださいました。
「工事の前は、とても風情があって、大きな木がもっとたくさんあったんだ。その工事の時に伐採された木で、この大きなベンチ(境内にはお弁当も広げられそうな広いベンチがありました。)を作っているんだ。」
「屋根の下がり棟の上には蛸やトンボの飾りが見えるでしょう。あれは火除けや魔除けの意味があるんじゃないかな。」
「この大きなイチョウは、オハツキイチョウと言って、葉っぱの上に実がなるとても珍しい木で、宝塚ではここ奥の院と、武田尾に一本あるきりなんだ。」と、「ほう、なるほどなるほど。」と思わず聞き入ってしまうお話をいくつも教えてくださいました。

奥の院からの下りもいろんなルートがあるけれど。今回は下りも中山寺へと下りました。もと来た道を引き返すと、登りよりも下りの方が、階段一段一段の落差が足に来るようでしたが、なんとか、中山寺まで再び帰ってきました。

中山寺から奥の院ヘは、約2kmの山道コース。登拝回数表を作ると、参拝回数に応じて中山寺から表彰と記念品の授与もあるそうで、日々の習慣にと歩いていらっしゃる方もたくさんいるそうです。
