まだまだ2月に入ったばかり。
2月の和風月名、「如月」は、寒さで更に衣を重ねることから「衣更着」とも書く。と、子どものころに習ったように思いますが、確かに。まだまだ防寒着の欠かせない毎日が続いています。
今冬は、気温が平年並みか平年よりも低いという長期予報が出されていました。そんなこともあって、きっと、季節もゆっくりと進むのではないかなと思っていたら。1月下旬から少しずつ目に留まるようになっていた梅のつぼみが、一つ、また一つと、日を追うごとに開き始めています。

梅はバラ科の落葉高木で、早春、葉より先に、白・淡紅・紅色などの香りの強い花を付けます。古くから庭木などで親しまれ、品種は300以上もあるそう。松や竹とともにめでたい植物とされ、梅の異名には、「風待ち草」・「風見草」・「春告げ草」・「匂い草」などもあります。
そういえば、葉より先に花が咲く植物は、梅のほかにもモモや桜、モクレン、コブシの花など、春に咲く花に多いような気がします。
梅の異名のひとつ、「風待ち草」は春風を待って咲くという意味なのだそう。そんな視点で梅の花を見ていると、梅の木が、すっと伸びたその枝の間を吹き抜ける風の中に、かすかに漂う春の気配を見つけては、ぽつり、ぽつり、とその証を花にして表現しているようだなと思えてきます。

それは、みんなが寒さで家に閉じこもっている間にも、少しずつ、でも確かに春が来たんだよとこちらに教えてくれているようでもあり、「そうか。そうなんだね。」と梅の木に向かって、うんうんと、相槌を打ちたくなってしまいます。
梅は早く咲き始めても、比較的長く花を楽しめるのもうれしいところ。たくさんの種類の梅の花が満開になるのはいつごろだろう。
今からとても楽しみです。

参照 デジタル大辞泉「梅」

